クレジットカードの”国際ブランド”って何?海外旅行では「VISA、MasterCard、JCB」どれを選べばいいのか分からない人へ
2015/09/12

海外旅行をきっかけにクレジットカードを作る人は海外旅行保険が目的なので、「VISA、MasterCard、JCB」など国際ブランドについて知らない人もいるかと思います。
そこで今回はクレジットカードを作る際の必須項目でもある「国際ブランド」についてご説明します。
各店舗での支払いはカード発行会社ではなく国際ブランドによって変わってきます。支払いの時に「カードが使えない」ということがないようしっかりと把握しておきましょう。
目次
国際ブランドとは何か?
国際ブランドとは、クレジットカードを使った支払いを世界中のお店で可能にしてくれている決算会社のことで、カードの表面には必ず国際ブランドの名前が入っています。何百種類もあるクレジットカードと違い、国際ブランドは基本的に以下の5つしかありません。
・VISA(ビザ)
・MasterCard(マスターカード)
・JCB(ジェーシービー)
・AMERICAN EXPRESS(アメリカンエキスプレス)
・Diners Club(ダイナースクラブ)
他にも中国銀聯(ちゅうごくぎんれん)やDiscover Card(ディスカバーカード)などがありますが、基本は上記の5つが中心になっており5大国際ブランドと呼ばれています。
国際ブランドの選び方
5大国際ブランドの大きな違いは使える店舗の数です。とくに「これじゃないとダメ」ってことはありませんが、日本国内で利用するのであれば JCB、VISA、マスターカード にしましょう。
もし、海外がメインになるのでしたら VISA か マスターカード の2択。JCBは日本のカードブランドなので、国内利用の特典は大きいですが、海外では使えない店舗がごく稀に出てきます。
アメリカン・エクスプレスとダイナースクラブは世界的に見れば加盟店舗数も多いので不便とまで感じることはないですが、VISAやマスターカードに比べるとやはり普及度の面では劣ってしまいます。
5大国際ブランド
5大国際ブランドの特徴は以下の通りです。おすすめはもちろんVISA、マスターカード、JCB。高級志向の方はアメックスやダイナースクラブもいいかもしれません。
世界シェアNo.1のVISA
VISAは世界中で最も加盟店舗数が多く、その数は2,900万店を超えています。VISAがあれば世界中どこでも使えるため、最初に作るカードはVISAを選択するのが無難です。また、複数持つのであれば、必ず1枚はVISAにしましょう。
日本国内でのカード発行数はJCBよりも少ないですが、使える店舗に関してはJCBよりも多いです。
全世界で13億人がカード会員と言われており、まさに「世界通貨」の名にふさわしい実績を持っています。
「お金で買えない価値がある」マスターカード
「プライスレス」のCMでおなじみのマスターカード。VISAよりも加盟店舗数、カード会員数ともに劣りますが、2002年にユーロ・カードと統合したことから、ヨーロッパ内ではVISAよりも強いと言われています。
日本国内では使う分にはVISAもマスターカードも変わりはほぼありません。「アメリカ方面はVISA」「ヨーロッパ方面はマスターカード」と覚えておけば国際ブランドを選ぶときに迷わないで済みます。
唯一の国産ブランド JCB
日本発の国際ブランド JCB(ジャパン・クレジット・ビューロー)。日本国内はもちろん、韓国、台湾、シンガポールなどアジア諸国での使い勝手は申し分ありません。アメリカ方面でも日本人が観光でよく訪れるハワイやグアムではほとんどの店舗で使うことができます。
VISAやMasterCardに比べ、海外での使いにくさはありますが、国産ブランドなので日本語でのサービスやサポートが充実しています。サブカードとしてJCBを一枚持っておけば便利になるでしょう。
ブラックカードで有名 アメリカンエクスプレス
誰もが一度は憧れるブラックカードの発行元アメリカンエキスプレス(通称:Amex=アメックス)。富裕層向けのクレジットカードというイメージが強く、持ってるだけでも一つのステータスになります。
使える店舗はVISA、マスターカードよりも少ないですが、日本ではJCBカードと提携しているため、思ってるよりも使える場所は多いです。
アメックスは「ご利用金額に一律の制限を設けていない」というポリシーのため、入会に厳しい審査が用意されていますが、一度カードを持つことができれば空港内ラウンジやゴルフ場などでワンランク上のサービスを受けられます。
世界最高のステータスカード ダイナースクラブ
アメックスと同様、富裕層向けの国際ブランドで、昔は医者か弁護士しか持つことができないと言われたくらい発行が難しいカードでした。現在は昔ほど審査基準は厳しくないですが、それでも他の国際ブランドよりもはるかに入会しにくいです。
日本でダイナースクラブが使える店舗は高級店が多く、スーパーなどでは使えないことがあるので、使用前には確認した方がいいでしょう。ただ、JCBと提携しており、日本国内でも使える店舗は徐々に増えています。
その他の国際ブランド
中国銀聯(ちゅうごくぎんれん)とDiscover Card(ディスカバーカード)もご紹介します。2つとも日本での知名度は高くないですが、海外では徐々に利用できる地域が広がってきています。
中国発の国際ブランド 中国銀聯
会員数が急増している中国発の国際ブランド「中国銀聯(ちゅうごくぎんれん)」。中国全土はもちろん、日本や韓国、シンガポール、タイなどで加盟店舗が増えています。最近ではアメリカやヨーロパにも進出しており、国際5大ブランドに次ぐ人気があります。
中国では、VISAやマスターカードよりも利用できる店舗が多いので、中国留学や出張など長期滞在する人は1枚持っていると便利でしょう。
アメリカで人気拡大中 ディスカバーカード
ディスカバーカードが、国際ブランドとしてスタートしたのは2005年なので、歴史はまだまだ浅いです。しかし、北米を中心にアメリカ、カナダ、メキシコでは利用出来る店舗が拡大してきています。
アメリカ国内では、5000万人以上がディスカバーカードの会員になっており、アメリカ人観光客が多い地域(秋葉原など)では使える店舗も多いです。
複数の国際ブランドを持てば安心
クレジットカードによっては、作るときに国際ブランドが限定されてしまうことがあります。「JCBのカードを作りたいけどVISA、マスターカードにしか対応していない」というのはよくあることです。
そんな時は、サブカードという選択肢をおすすめします。つまり複数枚のクレジットカードを持つということです。
「クレジットカードは1枚しか持ってはいけない!」というルールも法律もないので、メインで使うカードはJCB、サブにはVISA とすれば使えない国はほぼなくなり安心できます。
そこにマスターカードを加えればさらに最強になります。もし、作りたいクレジットカードが「JCB、アメックス、ダイナースクラブ」だった場合、「VISAかマスターカードのサブカードを持つ」という選択肢も検討しましょう。
まとめ
最後に各国際ブランドの加盟店舗数と国内・海外での使いやすさランキングを表にしました。
国際ブランド | 加盟店数(万店) | 国内 | 海外 |
VISA | 2920 | 1位 | 1位 |
マスターカード | 2920 | 1位 | 1位 |
JCB | 1040 | 3位 | 5位 |
アメックス | 1040 | 4位 | 3位 | ダイナースクラブ | 850 | 5位 | 4位 |
via:ニルソンリポート
国際ブランドにこだわりがなければVISAにしましょう。2枚持つのであれば、「VISA+JCB or マスターカード」のようにすれば困ることはありません。
年会費無料で維持費がかからないクレジットカードも多くあります。複数持つことのデメリットはないので、不安がある方は2枚目を作るということを検討してください。
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申し込み資格 | 楽天会員かつ、18歳以上で安定継続収入のある方(高校生を除く) |
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国際ブランド | VISA , MasterCard , JCB |
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