海外旅行でクレジットカードを使う際の23個の注意点!出発前〜出発後までしっかり確認を!
2015/05/05

海外旅行でクレジットカードを使う際の注意点を23個まとめてみました。タイトルで「23個も!多っ!」と感じた方もいらっしゃると思いますが、項目が多いだけで各々の内容はそんなに長くありません。もし必要であればブックマークをしておきましょう。
基本的なことばかりなので海外旅行に初めて行く方は参考にしてください。旅慣れてる人も再確認という意味で最後まで目を通していただければと思います。
ヨーロッパ編はこちらから↓
ヨーロッパ旅行や留学におすすめのクレジットカードと持っていくときの注意点
海外旅行 – 出発前の注意点

alexbauer.net
まずは出発前の注意点です。クレジットカードを選ぶところから発行までです。
クレジットカードの選び方
新しくクレジットカードを発行する際、旅行保険や還元率を基準に選ぶと思いますが、何百種類もあるクレジットカードの中から、自分にあったカードを見つけるのは至難の技です。
そこで今回は「ここだけは注意しろよ!」という部分をまとめました。海外旅行用クレジットカードを選ぶときの参考になればと思います。
海外旅行傷害保険付きのカードは必須
まずこれは必須! 海外旅行用のカードなのにこれがなかったらお話になりません。必ず海外旅行傷害保険付きのクレジットカードを選びましょう。
最大補償額に注意
カード会社は、最高補償額を全面に押し出して宣伝します。そのため「最高3,000万円の補償」と書いてあればすごいと思いがちですが、よく見て欲しいのは必要性や利用する可能性が高い補償項目、「疾病治療」や「救援者治療」「賠償費用」です。
最高が使われるのは主に「死亡/後遺障害」です。確かに死んでからのことも大切ですが、死ぬ確率よりもケガや病気にかかる確率の方が圧倒的に高いです。「死亡/後遺障害は最高3,000万円。だけど他はなし」ということがないようしっかりと確認しましょう。
年会費無料・自動付帯が基本
海外旅行傷害保険が目的でクレジットカードを作るのであれば、年会費無料・自動付帯は基本です。無料の海外旅行保険を入手するのに年会費でお金を払っていては本末転倒です。また、利用付帯のカードも面倒なので、初めてであれば自動付帯をおすすめします。
「自動付帯」「利用付帯」がわからない方はこちらの記事を見てください。
海外旅行傷害保険の「自動付帯」と「利用付帯」の違い【使い方と注意点】
また、90日間以上海外に行くのであれば、サブカードとして利用付帯のクレジットカードを作りましょう。「自動付帯」と「利用付帯」の2枚を利用した補償期間を180日に延ばすテクニックがあります。こちらも詳しいことは上の記事に書いてあります。
クレジットカードは複数枚持とう

qz.com
「クレジットカードは1枚で十分!」という人もいますが、当サイトでは複数持つことをおすすめしています。
海外の医療費は高い!
海外で手術を受けることになったら、国によっては数百万円の費用がかかることもあります。それをクレジットカード1枚の保険でまかなうのは到底無理です。したがって、必ず複数枚のクレジットカードを持つようにしましょう。
勘違いをしてる人が多いですが、傷害による死亡・後遺障害以外の補償はすべて加算されていきます。つまり、治療費の保険金額200万円というクレジットカードを5枚持ってる人は1000万円まで補償されるということになります。
按分(あんぶん)されるのは傷害による死亡・後遺障害のみです。
複数枚の同時申込は基本NG
NGとまでは言いませんが、基本は1枚ずつ申し込んだ方がいいです。下手すると全て審査落ちという結果になってしまいます。まずは確実に1枚をGETできるようにしましょう。旅行前ギリギリにではなく、余裕を持ってカード申請した方がいいです。
1枚はVISAカードにすること
1枚は必ずVISAカードにすべきです。世界中で最も加盟店数が多いので、VISAがあればどこに行っても困ることはないでしょう。
アジア圏ならJCB、ヨーロッパならマスターカード
2枚目としては、基本は好きな国際ブランドを選んでもらって構いません。今ではそれほど気にする必要はありませんが、アジアに行くのであればJCB、ヨーロッパならマスターカードをおすすめします。
韓国や台湾などのアジア諸国では、JCBも問題なく使えます。また、国内ブランドだけあって日本語でのサポートもしっかりとしているので、安心して海外旅行に行けます。
ヨーロッパはVISAよりもマスターカードの方が加盟店数を上回っているのでVISAよりも困ることが少なくなります。
ヨーロッパに行くならICチップ付きクレジットカード
もしヨーロッパに行くのであれば、ICチップ付きのクレジットカードを持っていきましょう。基本は暗証番号入力になるので、ICチップが付いていないクレジットカードだと稀に受け付けてくれない時があります。
必要であれば利用限度額を増枠(上げる)
クレジットカードの契約時は必ず「キャッシングの限度額」が設定されます。海外旅行が長期になればなるほど「クレジットカードの利用限度額が少なくて不安」ということが起こります。そのため前もって利用限度額の増枠をしておいた方がいいです。
ほとんどのカード会社は電話一本で対応してくれるので、必要な方は出発前にお願いしておきましょう。
増枠には支払いの延滞、滞納がないことが条件です。また、年に1、2回しか増枠はできないので注意してください。
海外で困った時のために連絡先をメモ
万が一、海外で困ってしまった時のためにカード会社の連絡先をメモしておきましょう。また、カバンごと盗まれたら大変なので、クレジットカードだけじゃなくパスポートのコピーや航空券のコピーも別途で用意しておきましょう。
長期滞在なら、出発前に有効期限の確認
世界一周など、1年以上海外に行く人はクレジットカードの有効期限を確認してください。海外では更新したクレジットカードの受け取りが出来ないため、非常にめんどくさいことになります。例え家に送られたとしても海外にいたのでは意味がないし、そもそも本人でないとカードを受け取ることすら出来ません。
海外旅行 – 出発後の注意点

mashable.com
ここからはクレジットカードを無事に発行し、海外へ出発した後の注意点です。
海外での支払いは一括払いかリボ払い
日本国内では、一括払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払いなど様々な支払い方法がありますが、海外では基本一括払いかリボ払いの2種類しかありません。しかも支払い時に決めるのではなく、すでに設定されています。
つまり、「海外ではリボ払いを利用する」という設定になっていれば、どのお店やホテルで利用してもすべてリボ払いになります。逆に、一括払いの設定になっていれば全ての支払いは一括払いです。
そのため、海外の支払いはどっちに設定されているのかを前もって確認してください。リボ払いになっていると高い金利手数料を払うことになってしまうので注意が必要です。
海外ではキャッシングを使おう
海外では多額のお金を持ち歩かないためにも、キャッシングを利用した方がいいです。また、キャッシングであれば世界中のどこの国や地域でも低い手数料で現地通貨を手に入れることが出来るため、両替所よりもお得になります。
海外旅行初心者はJCBカード
「アジア圏ならJCB」の項目でも少しお話ししましたが、JCBカードであれば日本語でのサポートが充実しているので、海外旅行初心者にはおすすめです。
さらに、JCBカード会員であれば世界60ヵ所に設置されたJCBラウンジを利用することができます。ホテルの予約、レストランの手配も日本語で対応してくれるのでとても助かります。無料Wi-Fiもあるので便利!

jcbwines.com
クレジットカードでチップも払える
海外にはチップ文化があります。現金で渡すと思ってる方も多いと思いますが、クレジットカードが使えるお店では、そのままクレジットカードでチップを払えます。
伝票に、
「Tip:______ 」
とチップ記入欄があるので、希望の金額(%)を書いて渡します。「Tip」ではなく「Survice charge」や「Gratuity」と書かれている場合があります。詳しくは以下の記事を見てください。
クレジットカードでチップを払う方法【海外旅行の基礎知識】
カード決済の為替レートが反映されるのは数日後
海外でクレジットカードを使用したら、当然その国の現地通貨で決済することになります。ただし、ここで注意が必要なのが為替レートは決済センターにデータが到着した時点での交換レートが適用されるということ。
カードを使った日の為替レートではなく、VISAやMasterCardなどの決済センターにデータが到着した2~4日後の為替レートになるので、円高になっていれば得をするし、円安になっていれば損をします。
事務手数料がかかる
カード決済時には、海外利用の事務手数料が加算されて請求されることも覚えておきましょう。三井住友VISAカードの場合、1.63%の事務手数料がかかります。
ATMの使い方に注意
ATMの使い方は、日本とほぼ一緒です。しかし中には、暗証番号の前に「00」を入力する必要があったり、カードの向きを逆にしなければ入らないといった場合があります。
また、あまりにも人気の少ないところや、夜遅くにATMを利用すると、ひったくりなどの犯罪に遭う可能性があります。ATM詐欺というのも海外では流行しているので注意が必要です。
利用限度額にも注意
利用限度額と利用可能額の違いを理解せずに使ってる人が多いのでしっかりと把握しておきましょう。
利用限度額というのは、その範囲内であれば自由にクレジットカードでお買い物ができる金額。
利用可能額は(利用限度額の枠内で)現時点であとどのくらいお買い物ができるのかを示す残高のこと。
キャッシング枠はこの利用限度額と共通のため、借り入れを行っている場合、利用可能額は少なくなります。キャッシング希望者はご注意下さい。
クレジットカードは信用の証

dailyfinance.com
日本国内にいたらあまり感じられませんが、海外ではクレジットカードの信頼度が非常に高いです。支払い能力を示すこともできるので、パスポートの次に重要といっても過言ではありません。日本では使わないとしても、海外に行くのであれば、必ずクレジットカードを持っていきましょう。

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