海外旅行にクレジットカードはなぜ必要なのか?その理由を徹底解説!
2016/11/27

目次
毎年2万人以上の人が海外でトラブルに巻き込まれている
多くの方が気軽に海外旅行に行ける時代になりましたが、その一方でトラブルも増えています。外務省の発表によれば、海外で事件や事故に遭った方の数はおよそ2万人。
事件・事故にかかわった総援護対象者数
アジア | 大洋州 | 北米 | 中南米 | 欧州 | 中東 | アフリカ | 総人数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
事故・災害 | 186 | 74 | 52 | 71 | 26 | 12 | 578 | 999 |
犯罪加害 | 270 | 11 | 131 | 13 | 32 | 8 | 0 | 465 |
犯罪被害 | 1,786 | 219 | 522 | 366 | 2,595 | 53 | 162 | 5,703 |
その他 | 4,901 | 399 | 4,316 | 653 | 1,521 | 318 | 258 | 12,366 |
※出典元:外務省「海外邦人援護統計 平成23年度版」
これは30人に1人が、なんらかのトラブルに巻き込まれているという計算になり、もはや他人事ではありません。とくに、留学や長期出張などで6ヶ月以上、海外へ行く人の事故発生率は年々高まっています。
海外でケガや病気にかかると莫大な費用が!
もし海外でケガや病気になって病院に行っても日本の保険証は使えません。(なくしたら困りますので、間違っても持っていかないようにしてください。)
そのため、海外で手術を受けることになったら、国によっては数百万円の費用がかかることもあります。
ほとんどの人は「そんな莫大な金額払えるかっ!」となりますが、海外では日本に比べ治療費が高額になるのが一般的です。
そういう事態になった時のために海外旅行傷害保険があります。
旅行傷害保険があれば安心!しかし、費用が…
旅行傷害保険とは、旅行中に事故や病気等の何らかしらのトラブルが発生した際に保障してくれる保険の事です。
保険代理店、旅行会社、インターネットなどで加入することもできますし、出発前の空港でも保険に入ることができます。
しかし、そういった場所で加入すると費用が発生してしまいます。ネットで調べると、ハワイ5日間の旅で4,610円でした。
(補償内容が傷害死亡・後遺障害:500万円、賠償責任:1億円、治療費用:1,000万円、携行品損害:30万円、疾病死亡:500万円、救援者費用:1,000万円 損保ジャパン日本興亜)
加入しているみなさんもこれぐらいの値段ではないでしょうか?
もちろん期間が長くなればその分、値段は上がりますし、年に何回も行く人は積みかさなって大きな金額になってしまいます。
クレジットカードなら無料で旅行傷害保険に加入できる!
わざわざ新規で保険に入らなくても、クレジットカードなら持つだけで旅行傷害保険が付いてきます。しかも年会費無料のカードなら作るのもタダ、持ってるのもタダです!
無料だからといっても補償内容や補償金額が不十分というわけでもありません。例えば、無料カードの中でも人気が高い「REX CARD Lite(レックスカードライト)」は、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯です。
(自動付帯という言葉の意味がわからない方はぜひこちらの記事を見てください。クレジットカードの旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」があります。
海外旅行傷害保険の「自動付帯」と「利用付帯」の違い【使い方と注意点】)
レックスカードライトの「傷害死亡・後遺障害」は、最高2,000万円。ということは、さきほど紹介したネットの補償金額よりも高額です。
もちろん「障害治療」や「救援者治療」、「賠償費用」の補償もあります。
無理して有料の旅行傷害保険に入らなくてもいいんです。それぞれの旅行スタイルに合わせて保険を選びましょう。
例えば、週末2泊3日の台湾旅行であればクレジットカードの旅行保険だけで十分です。しかし、1年以上かけて世界一周するような人は、危ない地域を通るかもしれないので、クレジットカード以外の保険にも入ったほうがいいでしょう。
クレジットカードは複数枚持とう
クレジットカードは複数枚持った方が圧倒的にお得になります。
しかし、クレジットカードを複数枚持っても保険会社で按分(あんぶん)されるから意味がないと思ってる方も多いのでは?
確かに、A社で2000万、B社で3000万の死亡・後遺障害補償があったとしても、1番高くかけられてる3000万をA社とB社で2:3の割合で按分されて支払われるので、5000万は補償されません。
しかし、ここでみなさんは大きな勘違いをしています。
按分されるのは死亡・後遺障害のみ
傷害による死亡・後遺障害は按分されるのであって、傷害・疾病治療保険での補償金額は按分ではなく加算されていくということ。さらに言えば、傷害による死亡・後遺障害以外の補償はすべて加算されていきます。
もし、治療費の保険金額200万円というクレジットカードを5枚持ってる人は1000万円まで補償されるということになります。入院生活が長くなって費用がかさむことになっても安心ですね。
また、すべての海外旅行保険付帯クレジットカードを海外旅行に持っていく必要もなく、クレジットカードを所有してるだけで海外旅行傷害保険は付帯されます。ただし、同じカード会社が発行するクレジットカードを2枚持っていても、補償額は加算されません。(例:リクルートカード、リクルートカードプラス)
さらに、クレジットカードを複数枚持つメリットはもう一つあります。
自動付帯・利用付帯のカードを持っていれば保証期間を延ばせる
「自動付帯」と「利用付帯」のカードがあれば、旅行保険の保証期間を最長180日間に延ばすことができます。
ビザの関係もあるので、留学生やバックパッカーの方におすすめのテクニックです。
やり方は簡単! 出発時は自動付帯の保険を利かせておいて、それが切れたら今度は利用付帯の保険を利かせます。そうすれば、その日から90日間の旅行保険が利用付帯によって開始され、合わせて180日間に保証期間を延ばせます。
出発(自動付帯:90日間)
⇩
ツアーや飛行機代を2枚目のカードで支払う(利用付帯:90日間)
⇩
自動付帯+利用付帯で180日間
これは、旅費の支払いが出国前でも後でも構わないという利用付帯の規約から生まれたテクニックです。そのため、利用付帯側のカードに「海外で公共交通機関の料金を払った場合、その日から最長90日間補償が受けられる。」という条件が必要。カードによっては使用できないので注意が必要です。(楽天カード不可)
また、保証期間もカードごとで違うので先に確認をしておきましょう。
クレジットカードの旅行保険だけでは心配という方
クレジットカードの補償額だけでは物足りないという方もいると思います。
そういう方は、「損保ジャパン・新海外旅行保険【off!(オフ)】」のように、クレジットカードの不足していると思う補償内容に上乗せできる海外旅行傷害保険を利用するのがいいでしょう。
そうすれば、すでに加入している保険に少し追加するだけなので、金額も安くなります。
海外旅行で最もお得な両替方法はクレジットカードのキャッシング
海外に行ってまずしなければいけないのは現地通貨への両替です。基本的には「よりマイナーな通貨の国で両替せよ」と言われているので、日本の「円」とタイの「バーツ」なら、タイに行ってから両替したほうがレートが良いからお得です。
しかし、手数料が高く場所によってレートに差があったりするので、両替所はイマイチおすすめはできません。
最もお得に両替がしたいのならクレジットカードのキャッシングです。ほぼ世界中どこのATMからでもお金を引き出すことができます。「VISAやマスターカード、JCB」などの国際ブランドが関係してくるので、「国際ブランドって何?」という方は以下の記事を見てください。
クレジットカードの”国際ブランド”って何?海外旅行では「VISA、MasterCard、JCB」どれを選べばいいのか分からない人へ
ちなみに、海外のATMには「VISAならPLUSマーク」「MasterならCirrusマーク」が目印になっています。どちらかのマークは必ずついていると思うので、海外旅行に持っていくのであれば、VISAかマスターカードのクレジットカードにしましょう。
クレジットカードでキャッシングする際の注意点
キャッシングしたお金は銀行口座から直接引かれるのではなく、借り入れたお金です。つまり借金。ということは金利がつきます。
「三井住友VISAクラシックカードA」の場合、年率15.0%。これを借入期間で日割りしたのが金利になります。
例えば、一ヶ月滞在したとすると「年率15%÷365日×借入30日=1.23%」です。もし10万円分を現地通貨にした場合、1,230円ほどが手数料(金利)として取られます。両替所で交換するよりもだいぶお得になりますね。
そのため、日本に帰国したらすぐに一括で支払いましょう。カード会社に繰上げ返済の希望を連絡し、指定口座へ振り込みます。海外に長期で滞在してる人は、ネットバンクを利用すれば問題ありません。
海外旅行におすすめのクレジットカード
年会費がかかるカードでは、「リクルートカードプラス」、年会費が無料のカードでは、「リクルートカード」がおすすめです。
また、「保証期間を延ばすテクニック」を使いたいのであれば、利用付帯のカードが必要です。そちらは年会費無料の「リクルートカード」がいいでしょう。還元率が1.2%もあるので、旅行から帰ってきてからも長く使えます。
リクルートカードプラス – 旅行傷害保険は海外・国内ともに自動付帯で最大3,000万円!還元率も2.0%
リクルートカードプラス | |
発行会社 | 株式会社リクルートホールディングス |
申し込み資格 | 高校生を除く、満18歳以上の方(電話連絡可能な方) |
年会費 | 2,000円+税 |
還元率 | 2.0% |
国際ブランド | JCB |
初期利用限度額 | 10万~100万 |
海外旅行傷害保険 | 【自動付帯】最大3,000万円 |
国内旅行傷害保険 | 【自動付帯】最大3,000万円 |
最大8000円分のポイントをプレゼント!
リクルートカードの無料発行はこちら
リクルートカード – 利用付帯も持ちたいのであれば年会費無料のこちらがおすすめ
リクルートカード | |
発行会社 | 株式会社リクルートホールディングス |
申し込み資格 | 高校生を除く、満18歳以上の方(電話連絡可能な方) |
年会費 | 無料 |
還元率 | 1.2% |
国際ブランド | JCB、VISA |
初期利用限度額 | 10万~100万 |
海外旅行傷害保険 | 【利用付帯】最高2,000万円 |
国内旅行傷害保険 | 【利用付帯】最高1,000万円 |
最大8000円分のポイントをプレゼント!
リクルートカードの無料発行はこちら
まとめ
最後に今回の記事のまとめです。
※リンクをクリックをすると各項目に移動します。
①海外では誰にでもトラブルは起こる可能性がある
②したがって旅行傷害保険には入りましょう
③クレジットカードなら無料で入れるし、複数枚持てばさらにお得
④最もお得な両替方法はクレジットカードのキャッシング
中には「現金しか使わないよ!」という人もいれば「スキミングとかの犯罪が怖くて持てない」って人もいるかと思います。しかし僕が世界一周旅行した時は、クレジットカードには何回も助けられました。海外旅行には本当に必須のアイテムです。
クレジットカードがあれば、多額の現金を持ち歩く必要もなく付帯サービスもしっかりとしています。まだ持っていない方はこの機会にぜひ1枚は作ってみてはいかがでしょうか。
この記事に登場したクレジットカード一覧

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